地球温暖化による洪水、水不足、ヒートアイランド現象、人口減少など、２１世紀を生きる私たちは、非常に困難な生活を強いられます。この問題を解決するキーワードは淡水としての“水”です。 特に、地球規模で大循環する雨水の“水”は、私たち生命を支える貴重な資源であり、私たちの住む都市は、如何にこの“淡水”を取り込むかが重要なポイントです。

その手法としては、水害の危険が非常に高い低地を水域化して溜め池化し、この溜め池と共に生活するのです。そうすることで、生活水のほとんどが自前で得られ、また災害時では、火災消火ための水源や飲料水の確保の心配もありません。溜め池の水上都市は、私たちにとって、夏でも涼しく、快適な生活を送ることができるばかりでなく、水辺で暮らすたくさんの生き物とも共生でき、自然にとても優しいのです。

一方、基礎を軟着底式の浮体とすることで平常時は揺れることもありませんし、浮力を利用する自然の免震構造なので地震に対して安心・安全です。また、津波や大洪水などによって起こされる大きな水位の上昇の際には、自然に浮体基礎が浮上し、そのまま住んでいて難を逃れることができる優れたシステムです。

コンパクトで移動可能、そして都市機能のコンバージョンや規模の増減など、自由自在な水循環都市“WATERPOLIS”は、経済性はもちろんのこと、“安全で快適な都市”という私たちの夢を実現します。